ブラック・クランズマン(スパイク・リー)

 黒人警官がKKKに潜入?!という出オチ的な設定が呑み込めなくて(実話ベースだけど)、「作られるべき意義」は理解できるけれど、作品としては今ひとつだったかな。

 どうしてそう感じるかという原因を考えるに、相棒で実際に潜入することになる白人警官のフリップが理知的な佇まいのアダム・ドライバーだったからではないだろうか。あれだったら自分で自律して潜入捜査できるのでは?と感じてしまって…。妻が夫のプロンプターみたいになる落語があるけど、そういうデクノボー的な人物じゃないと2人1役の面白さが出てこないんじゃないかな。

☆☆☆