ミッドナイト・イン・パリ(ウディ・アレン)

 ジャズエイジいいわー、ロストジェネレーションいいわー、もちろんパリ好きだーって言ってるだけの映画なのに、これが監督史上最高の稼ぎを上げた作品とは・・・いいのかしら?いやこういう話だからこそなんでしょうね。
 という風にちょっと乗り切れない印象を持っている最大の原因は自分でもよく分かっていて、運命のヒロインを演じるマリオン・コティヤールが全然ピンとこないからなんですよね。この作品に限らず一貫して。物語の要になる存在だから、「こんなに魅力的な女性なんだもん、しょうがないよね」という前提を飲み下せないと主人公の行動原理に共感できないつくりになってる。一歩も進めない。正直、俺はレイチェル・マクアダムスのほうが100倍好きだ。あとギルは大人げなさ過ぎるんだよなあ(いやアレン的人物なのは承知しておりますが…)。
 が、しかし!あのラスト!そうそう俺もその娘が一番好きやってん!なんだー分かってるじゃない。という訳でこの映画とも和解できました。
☆☆☆1/2