12ラウンド(レニー・ハーリン)

 『ダイ・ハード3』俺ならこう撮るね!という「江戸の敵を長崎で討つ」試みが、結果、討てなかった・・・感じ。
 昔は名前で観客が呼べる監督だったのに、すっかり予告編にすら売り文句として登場しなくなってしまって。なんだかトニー・スコット(的職人監督に)になりそこなったような印象があります。早すぎた「トワイライト」みたいな『コベナント 幻魔降臨』もあったのにね。
 この映画に関していうと、決して下手じゃないのに盛り上げきれないところがむしろ致命的かもしれず。こういう映画なのでハッピーエンドに決まっているのだけど、事件の過程で沢山の死傷者が出てるのにちょっと能天気すぎるエンディングはどうか?もう一度初心に帰って『ダイ・ハード』を見直すことをお薦めしたい。監督に。
☆☆☆