超能力もののクラシックとして押しも押されもせぬクローネンバーグの『スキャナーズ』ですが、なんの先立つこと7年、日本には『エスパイ』があるぜ!と、言いながら実は今まで見たことがなかったので、見てみました。
由美かおるのヌードシーンが世の好事家から珍重されるばかりで、実態がよく分からなかったのですが、実際見てみるとベタな話ながら面白かったです。ミニチュアワークも気が利いてたし、トンデモ作品という印象は薄いですね。ただ結末まで見ると、敵である超能力アナーキスト集団の規模の意外なセコさに、振り回されてる国連って・・・という気分に。日本人の役者を無理やり外国人名で呼ぶ、という(『レインボーマン』的)いかがわしさも個人的には好きでした。
☆☆☆