アイアンマン2(ジョン・ファヴロー)

 「派手になったけど、前作ほどではない」とか「スカーレット・ヨハンソンは何のために出てきたの?」とかマイナス事前情報があったお陰で、期待値が低くなっててかえって楽しめたかも。結論から言うと、やっぱりちょっとだけ前作に及ばず、という印象。以下感想メモ。
・オープニングのアイアンマンコスプレ・ラインダンサーはザ・ショービズ・アメリカ!!という感じでいきなり掴まれました。ああいうことが衒いなくナチュラルにできる所にハリウッドの底力を感じます。
ロバート・ダウニー・Jrの見得の切り方が最高。何十年ぶりかに「役者やのう」という言葉を思い出した。スーツが格好良い。
サム・ロックウェルは感じ悪い人を演じさせたら天下一品ですね。タイプキャストなんだけど、圧倒的な説得力。実はミッキー・ローク演じるウィップラッシュじゃなくて彼が実質的な今回の敵役でしたね。
・前作でグウィネス・パルトロウを再発見させてくれたように、ジョン・ファヴローは女性を魅力的に撮るのが上手い。当然スカヨハも最高にいい感じだったです。(格闘技がキャミィっぽかったすね。フェイタルレッグツイスター。)アベンジャーズといわず、ブラック・ウィドーのスピンオフは実現して欲しいよなあ。
・そういえばローズがドン・チードルに。なんだかマトリックスで「あれ?タンクは?」って気分になったのを思い出した・・・切ない。役者に引っ張られたのか、キャラ設定も若干違った印象に。
・DIY感が前作のキモ、というのは制作側も承知の上だったと思うのだけど、そしてそういうシーンも一応盛り込まれていたけど、2度使える手じゃないという隔靴掻痒を観ていて感じた。今回物足りなかったのはその点が大きいような。あと「金にあかせて放蕩三昧」なパートが少なかったのも残念でした。
☆☆☆☆
・パルトロウ+ヨハンソンの階段を登る後姿が今回の最高の見せ場。
・2は『ブラック・ウィドー』の長いティーザーだと思うことにします。