プリンセスと魔法のキス(ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ)

 俺はピクサーのアニメが観たいのであって、特にCGアニメが観たいというわけではないのだけど・・・という状況が最近続いており、正直ちょっと食傷ぎみでした。ところがこの作品の評判がいいので、もしかして?と思った次第。
 結論から言うと、なるほど好評価も納得。現代劇かつ黒人ヒロインで所謂「プリンセス・ブライド・ストーリー」を成立させる工夫がよく練ってあるし(本編のかなりの部分をカエル・カップルにするという逆ポニョの発想がすごい)、アニメートもディズニーだけあって快調。この監督コンビは『リトル・マーメイド』のコンビでもある訳で、新黄金期といわれた時期を彷彿とさせる出来だったように思います。しかし裏の立役者はエグゼクティブ・プロデューサーのジョン・ラセターのような気がするなあ。本当はディズニー愛あふれる人だと思うので。
 個人的には蛍のレイの恋とその顛末のエピソードが一番グッときました。いい人すぎるやんか・・・
☆☆☆☆