春ジャケあるいは餅は餅屋という話

 今回は買えなかった話ですが。
 春ものが欲しくなり、そして例によって流行に流されやすい僕としては、ボリオリのドーヴァーがいろいろな意味でハズレがなかろう(ベタすぎでは・・・という突っ込みは当然として)、ということで、それを目当てにお店に足を運んだのでした。すると「ネイビーは取り寄せなら可能です」ということで店頭にはなく、サイズ確認に白を試着したのですが、やはりサイズや作りが絶妙で、なるほど売れる訳だなと納得。しかし個人的には結構いい値段なので、本当にそんなに売れているというのはお店で聞くまでは信じていませんでした。実はこの価格帯のアンコンジャケットが最近とりわけ大人気で、ボリオリのあまりの売れ具合を無視できなくなったカルーゾやベルヴェストなど、本来はより上位なメーカーも(明確にセカンドラインというわけではないようですが)商品を投入してきたほど。(イザイア、キートンはさすがに別格みたい。※)
 という訳で、ベルヴェストの製品染め+洗いをかけたコットンジャケットの方も試着したのですが、これが「派手ではないのに、何故かちょっと普通ではない感じだな」という按配が巧みですごく良かった。しかし当初イメージしていた服と方向性がやや異なったので、ちょっとクールダウンして出直してきます、といったん店を出たのでした。そして数日後、やはりここはベルヴェストが正解だな、と勢い込んで行ったら既に全部が売り切れだったという・・・やはりピンときたらその場で買った方がいい、という話。(自分が買い物熱にうなされているだけでないか、見極めるのが難しいけど。)
 話は逸れますが、冬物バーゲンにオリアンのジャケットがかかっていて、それはリアル店舗でもやっているショップのものだったのだけど、買ってみたらこれが大ハズレ。縫製は雑だし、形も何だか野暮ったい。シャツでは定評のあるメーカーなんですけどね・・・やはり専業のところが間違いがない。ネットのみの購入の危険さということについても、改めて高い勉強代で思い知らされました。
※追記:イザイアはそうでもなかったですね・・・