『リトル・マーメイド』に始まる第2黄金期のディズニーの系譜で例えると、『ノートルダムの鐘』のようなピクサーの蹉跌になりかねない気がするな・・・
とはいえ前半の妻の死までのエピソードではしっかり泣かされたし(後から考えてみると、そういう狙いすぎてるところも引っ掛かったのかも)、家が飛び立つシーンでは感動したのだけれど。思うに製作者は物語のその後のビジョンが明確でなかったのでは?(カールが家そのものをエリーと呼んでいることからも明らかなように、「妻の思い出への執着」との訣別が後半のテーマであるにせよ。)何だか手探りな感じがありました。そもそも長編を支えるアイディアではなかったような。家が飛び立つところで終わる短篇なら美しかったのに。
☆☆☆1/2