ハリー・ポッターと謎のプリンス(デヴィッド・イェーツ)

 物語は完全に完結篇へのブリッジなのに、それでも観客動員があるのがこのシリーズの底力なんでしょうね。
・毎回のクィディッチの描写は少しずつ精度が上がっていて、この10年のCGの進歩ぶりが見てとれるのが面白い。
・ジニーはいつの間にあんな可愛らしくなったん?(個人的にはハーマイオニーより好きだなあ・・・)それにしても中国系の女の子の「なかったこと」ぶりがあんまりではなかろうか。
☆☆1/2
※実は「学園もの定番ネタ」の部分にはそんなに興味がなくて、「魔法学校対抗試合」の試練の設定のマッチポンプぶりとか、ハグリッドやダンブルドアに対する冤罪の無茶さ加減とか、小さいところでは「はなくそ味のガム(キャンディ?)」とか、おそらくローリングの世界観のいびつさに起因する描写を(好きではないのだけど)なんか観ちゃう、という感じでここまで全部付きあってきてしまったのですが。そういう意味では今作が一番そういった「作品世界を律するルールへの違和感」がなかった気がします。しかし賛否それぞれの感想を読んでも、僕が個人的に引っ掛かってる部分については皆さん何の留保もなく飲み下してる感じなんだよなあ・・・