まったくもって無駄のないソリッドなスリラー。なのであまり言を重ねることは慎もうと思います。とにかく1時間半、多少緩急はあるけれど、ひっぱり続けて全く途切れることのない緊張感。まあ強いて例えるならイカのルアー釣りみたいなものかな(余計分かりにくい)。ビギナーズ・ラックの可能性もあるけれど、この監督はなかなかのテクニシャンではなかろうか。
ソール・バス風のタイトルバックが格好いいのだけど、そこが一番の引っ掛けだったりして。ヒッチコック的な展開にはなりません。なにか起こりそうな佇まいのじめーっとしたモーテルのプロダクションデザインが秀逸でした。
☆☆☆☆