ブロックバスター系の作品が公開される直前には、決まって「パチ・パッケージ作品」がDVDレンタルの棚に並ぶものだけど、なんだか安っぽいし、出演者・監督の名前も違うのに引っ掛かるようなうっかりさんっているのかしらん?・・・俺だー!!
いやー今回は我ながら驚きました。いつまでもハゲのおっさんが登場しないから、おかしいなとよく見ると、本家は『ヒットマン』。何にでも「ザ」をつける日本の慣習がトラップだったとは・・・言い訳するとネットレンタルのサムネイルだけ見て借りたからなんだけど。偽装パッケージは対ネット戦略という仮説。
さて本編ですが、意外な拾い物。アルツハイマーを患った老殺し屋が、幼い子供は殺さないという自らの信念を曲げなかったことから、組織と警察の両方から追われることに。追う立場の担当刑事は、いつしか彼に不思議な共感を覚え始める・・・という渋いクライム・アクション。とにかく美男美女はビタイチ登場しないし、主人公は爺ちゃんという地味さだけど、「プロフェッショナルの矜持をかけた戦い」という物語はデイヴィッド・マメットの作品を彷彿とさせてなかなか良かったです。佳作。
☆☆☆1/2