Waltz for Koop(Koop)

 クラブ・ジャズ温故知新。何かの雑誌で最近Koopの名を目にして、そういえばちゃんとアルバム単位で聴いたことなかったなと思い購入。クラブイベントで当日のセットリストをCD化したやつやコンピレーションなどで曲単独ではよく聴いていて、ずっといいなとは思っていたのだけど。
 御多分にもれず、僕も最初にこれいいなと思ったのは「Summer Sun」でした。レーベルがコンポスト(正確にはJCR)なのでてっきりドイツの人たちなんだと思っていたら、スウェーデン人なんですね。ファイブ・コーナーズ・クインテット周辺のアーティストがどちらかというとオーソドックスなスタイル寄りなこともあって、「北欧ジャズとはそういう感じ」という先入観があったからかも。ともあれ、フューチャー・ジャズの道標という位置づけを確立したアルバムだけあって、長きに渡る再聴に堪える完成度。正直、この方面の音楽になじみがない人をいきなり惹きつけるようなキャッチーさはないけれど、聴くほどに味わい深い作品です。
 実は、今回改めて「Summer Sun」を聴いて「あれこんなにラウンジ的な音だったっけ?もっとフューチャーフューチャーした印象だったんだけどなぁ」と思ったら、持ってるCDに収録されてるのはAlternative Takesのリミックス版のほうでした・・・そっちも買わないとかな。
☆☆☆☆
 追記:「Summer Sun」の(Markus Enochson Remix)がたまたま良かっただけでした(これは本当によい仕事)・・・他はよくある加工品的リミックスだった。残念至極。