コベナント(レニー・ハーリン)

 『花より男子』がハリウッドで映画化、しかも監督はレニー・ハーリンだって!?
 って書いたら導入としてはキャッチーかなと思ったけど、やっぱり無理があったかな・・・庶民派の女の子がハイソな学園でイケメン4人と仲良くなるという話だから間違いでもないんだけど、最後はむしろしょぼいドラゴンボールだし。(なんか「超能力学園Z:2006」みたいなシーンもあるんですが。)
 そもそも邦題にレニー・ハーリンって付いてるのがショッパイ。そういう映画ってそれしか売りがないのかって切ない気持ちになるじゃない・・・。そして内容はというと、主人公が金持ちでいい車に乗って、かわいい女の子とデート、しかも無敵のパワーの持ち主という、120%ガキの願望充足映画なんですね。あまりにもど真ん中なのでむしろ笑える。しかもヒロインの女の子の背中に思わせぶりな十字架のタトゥーがあるのにビタイチ触れずにスルーとか、最初ヒロイン視点のストーリー展開なのになしくずし的に男の子の方が主人公にとか、いろいろ脚本が雑すぎる。
 マイケル・ベイがのしてくる前は、「10分に1回は何かが爆発してるようなアクション映画」監督の代名詞だったのに、最近の凋落ぶりは痛々しいよ。
 でも正直いうと、この映画はそんなきらいじゃなかったぜ!
☆☆☆