ホステル(イーライ・ロス)

 相当ヤバイという噂だけを聞いて、ビビってなんとなく観てなかったのだけれど(友人の「いやぁあれは・・・ないなあ」という漠然とした感想もそれに拍車をかけてくれた)、見ない事で逆に僕の想像の中の『ホステル』がかなり非道いことになってきて、そのプレッシャーにもはや押しつぶされそうになったので、ならばいっそ・・・という気分で実際に見てみましたよ。
 意外と大丈夫だった!
 しかし、『ハイテンション』などとの括りで切り株系スラッシャーの復権みたいな雰囲気もあるけど、この映画に関していえば、よくある古典的な都市伝説系の話を愚直に映画化しただけに思われて。どこら辺が世の好事家のツボにはまったのか正直ピンと来ませんでした。
 ところで10年ほど前ヨーロッパを1ヶ月ほど貧乏旅行した時に、アムステルダムで荷物を盗られた挙句、ホテルの住所を紛失して夜中まで迷子になったという体験をしたことがあって、ああいう時の心細い感じはよく再現されていたなと、その箇所だけはごく個人的に10点差し上げたい。
☆☆☆