宇宙戦争(バイロン・ハスキン)

 それで、おまけとしてオリジナル映画版がついてた。名作とは聞いていたが確かに傑作。ただ、「どんな存在ともコミュニケーションは可能なはず」と信じて対話を試みる牧師さんをあざ笑うかのように瞬殺するカットとか、ガイガーカウンターがゴリゴリ反応してるのに被爆を恐れない呑気な描写とか、最終兵器としてやっぱり登場する原子爆弾などに製作者のスタンスが感じられて、時代性はあるんだろうけれど結構引いた。(逆にスピルバーグ版ではそこを抑制していたことに思い当たり、ちょっと感心したり。)
 ところで、スピルバーグ版のトライポッドのセンサーのデザインはこのオリジナルから引用していることや、地下室でのそのセンサーとのやり取りはまんま同じシーンなのだと観て初めて知った。ちゃんとリスペクトしてたんですね。
☆☆☆1/2