それで『アウト・オブ・サイト』以降のソダーバーグを象徴しているようなこのシリーズ。実は酷評されることが多い前作は全然OKだったのですが(確かに内輪ネタは鼻についたけど)。「動く高級服飾雑誌」的にオシャレさんぶりを楽しめばいいのではないかという鑑賞スタンスだったので、その点今作は「犯罪者の仁義」みたいな物語に力点が置かれているので、今ひとつ小ぢんまりした印象でした。良くも悪くもエレン・バーキンの起用に反映されている感じ。ジャスト普通。1作目での「こんなところでブツぎりかよ」という結末のような、いい意味での不親切さが監督の持ち味だったと思うんだけど。
☆☆☆