コンドル(シドニー・ポラック)

 CIAの末端組織で読書分析の仕事をしているコードネーム、コンドル。ある日彼が昼食で席を外している間に、局員が皆殺しになる。彼は保護を求め本部と連絡をとるが、その過程で局員皆殺しの作戦に本部の意志が関わっていることに気付く。かくして彼の孤独な反逆の戦いが始まった・・・
 『ボーン・アイデンティティ』の元ネタは原作よりむしろこっちだったのではないかと思われるくらい、プロットが似ている(まあこのタイプの話だとそんなにバリエーション展開も多くないけれど)。ただこの当時だったら、敵が外部でなく身内という設定が特に目新しかったんだろうと思われます。
 雑誌や小説をひたすら読んで一見無関係の世界情勢との関連を探る、というオタクな仕事を担当している職員が主人公だけに、素直にキャスティングすれば今ならポール・ジアマッティあたりのもっさい役者になるはずのところを、R・レッドフォードという二枚目をあてたところがポイントでしょうか。だから一番の難所を「ハンサム」という武器一発で切り抜けるのが、そりゃ反則だよ・・・って気分になりますね。ただ70年代の映画っていうのは、いかにも雰囲気が「映画」していて、その満足感は大きかったです。
☆☆☆1/2