ナイロビの蜂(フェルナンド・メイレレス)

 アフリカを食い物にする製薬会社の不正と陰謀、という舞台設定にされたら、主人公とその妻の在りようがあまりにも「正論」すぎて異論を差し挟む余地がないのだけど、『イングリッシュ・ペイシェント』とか『シェルタリング・スカイ』に通じるようなエキゾ趣味への色気は絶対にあったはず。そのあたりの要素のせいで素直にのめり込めなかった。
☆☆☆