ナイトフライ(ドナルド・フェイゲン)

 音楽温故知新:AOR編。ドゥービー・ブラザーズのメンバーも元所属していたユニット、スティーリー・ダンの片割れでAORの代名詞、みたいな「ポピュラー・ミュージック」音楽史上の基礎知識はあったのだけど聞くのは初めて。

 知っている人にとっては、本当ーに今更なことなんでしょうけれども、冨田恵一の方法論の源流のひとつはドナルド・フェイゲンなんですね。迂闊もいいところだった。専門用語としてどう呼ぶのか不勉強であれですが、サビの部分で素直にオチを着けずにずらす感じの手法。キリンジ作品でも顕著な「あれ」。一番分かりやすい例は冨田ラボでのアルバム「シップ・ビルディング」の「海を渡る橋」ですかね。あれ?来週のトップランナー冨田恵一か!シンクロニシティだなあ。

 さて肝心のこの「ナイトフライ」、聞くところによるとバブルに沸く大人の世界ではカフェバーというところで一夜の恋愛ゲームが繰り広げられているらしい、と高校時代に想像していた画のBGMに流れていたような曲でした。・・・それ以上の感想は出てきませんでした。