キング・コング(ピーター・ジャクソン)

 今年の「タイタニック」は「キング・コング」だったってことで、アカデミー賞は決定でよいのではないでしょうか?「スケール」とか「役者の格」とか「監督の思い入れ」みたいな類似点が多い気がする。

 それにしてもすごいと思うのは、結構何度も書いてるんだけど、あちらの国の「アクションの空間構成能力」のレベルの高さ。ブロントザウルスとのチェイス・シーンとか、コングと3匹の肉食竜とのバトルシークエンス。よくもまあこんなに上手いこと(しかも緻密に)考え付くなぁと感心するばかり。オスカーにそういう部門があったら間違いなく今年は「キング・コング」が受賞すると思う。(昨年だったら「Mr.インクレディブル」。)

 役者陣も文句なし。ナオミ・ワッツは「ポスト・ニコール・キッドマン」という中途半端なイメージが払拭されるくらい素晴らしかった。ジャック・ブラックは意外にもいつもみたいな飛び道具的使い方はされてなくて、(実は)主人公格を堂々と演じてた。
 でも一番印象深かったのは、(またもやキャプチャー要員の)アンディ・サーキス。ちょろっと演じてる迷コックのキャラが手塚マンガ風そのままの絵面だったことでした。

☆☆☆☆☆