Big Band Bossa Nova(Quincy Jones)

 基本の復習シリーズ。ジャズ温故知新2。Big Band Bossa Nova

 クインシー・ジョーンズは、僕にとってはまず何よりプロデュースワークの人(S・ワンダー、M・ジャクソン等々)というイメージだったので、ちゃんと個人名義のアルバムを聞くのはこれが初めて。

 最近では「オースティン・パワーズ」のテーマとして有名な「Soul bossa nova」から始まって、あの軽快な調子のまま最後まで盛り上げてくれる。ボッサというタイトルではありますが、むしろラウンジ・ジャズ風のアルバム。例えばロマンティックな「On the street where you live」(映画「マイ・フェア・レディ」のテーマ)が運動会のBGMみたいに!いま振り返るとコンバスティブル・エディソンなんかはこの線を狙ってたんだなあ。

 「愛のコリーダ」がジンジャー・エールのCMにつかわれたり、「アイアンサイドのテーマ」が「キル・ビル」でギャグとしてスポット挿入されたりと、長き風雪に耐える作品をつくる人には残るだけの理由がある。今安いし、試しに聞いてみてはいかがでしょうか?

☆☆☆1/2