スパニッシュ・アパートメント(セドリック・クラピッシュ)

 この監督で相性がよかったのは結局「猫が行方不明」だけかも・・・

 登場人物の誰一人として共感できるキャラがいなかった。というのがまずシンドイ。オドレイ・トトゥ目当てというわけでもなかったのだけど、彼女の役柄が面倒くさい女の子で好きになれなかった。女性から見たらああいう造形のキャラクターってどんな印象なのだろうか、ということが気になった。意外とシンパシー感じるのかな?

 クラピッシュ組常連のロマン・デュリスもどうもピンとこない。優柔不断キャラというのは仏映画のお家芸とはいえ。ならフランス映画観るなっていう話かもしれないのでアレですが。

 といった枝葉はさておき、「大学生活のモラトリアム」っていうところだけはノスタルジーを感じられて、うーん、まあ楽しめたのかな。

 クラピッシュ作品は全て押さえときたい、もしくは昔ながらの(まあ、もうちょい今風に間口は広いけれども)フランス映画大好物という方にだけお薦め。

☆☆1/2