暗殺者(ロバート・ラドラム)

6月下旬には「ボーン・スプレマシー」が発売になるので、復習の意味もこめて原点にあたろうかと手に取った。

「最後の暗殺者」を読んだときにも感じたのだが、シンプルな話を持って回ったように語る、というか。僕の中の作者のイメージは「サルまん」で大長編SFの構想を熱に浮かされたように語る竹熊健太郎である。あの漫画の絵のイメージ。目をカッと見開いて、汗をだらだら流しながら躁状態で口からでまかせに語るような。
訳文から受ける印象というのも大きいのだろうとは思うけど。

だから「カルロスの登場しない『暗殺者』なんて」、という原作ファンの気持ちは一部分かるけど、映画のほうがすっきりしてていいなというのが率直な感想である。でも噂されてる映画の3作目の動機はどう設定するんだろ。