ジェームズ・フランコっていろんな意味で伊藤英明に似てるよね。
前作より面白かった。1作目では形容しがたい不完全燃焼感があったのだが、今回は満喫満足。個人的にはビルからビルへのウェブアクションより、「張り付き」の方が好みなので重力を無視したかのようなビルの側面での格闘が非常に楽しかったなあ。
予算の大小に関わらず、活劇映画の出来を左右するのはアクションに対するリアクションへの目配りが行き届いているかどうかだと思う。(どこまでが監督のコントロールによるものなのかは分からないけど。)例えば、T2での「R・パトリック扮する悪のターミネーターが鉄格子を液状化して潜り抜けようとすると、手にしていた拳銃が引っかかる」という描写であるとか、ハムナプトラでの主人公の武器の扱い方、弾丸の再装てん等。あえてこの作品のどこと指摘はしないが、全体として見ていて気持ちがよかった。
一方個人的趣味としてギミック大好きなもので、そちら方面が充実していたら何となく得した気分になって作品の評価も甘くなるのだが(例:林海象の諸作、プレデター2)、今作ではDr.オクトパスの4本のアームが!!素晴らしい出来。操演による実物もあったそうだが、デザインといい動きといい最高である。
役者方面は、マグワイアがやっぱりはまり役。いつも地に足が着いていないような、今そこにいることにいつでもどこでも馴染めない様なボヤーとした感じ。調子に乗って降板させられかけたらしいので危ないところだったな。ダンストは皆言うように、ヒロインとしてはウウム。(しかし乳首すけは義務なのか?)ヒロインのフィアンセはすごくいい人なのに平板な造形で、監督のジョッグスに対する悪意が仄見えるようで・・・と思っていたら、この人が3作目の悪役(仮)なんですね。