2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バイオハザード: ザ・ファイナル(ポール・W・S・アンダーソン)

5作目まで律儀に映画館へ観に行って、もう、付き合うの、いいかな、と思ってそのままにしていたのだけど、そうか6作目で完結だったんだ、ということで見てみました。 結局これまでの内容と大差なかったですね。これならどの時点で完結させてもよかったので…

神の一手(チョ・ボムグ)

エクストリーム囲碁バイオレンスアクション。まあマンガですね。暴力+囲碁というぶっ飛んだ設定がすごい。 というような映画に突っ込むのも野暮なんでしょうが、囲碁の勝負で勝利したら悪役が逆ギレするので返り討ちにする、というパターンになっているのだ…

ターミナル・リスト

超面白かったです。フークワプロデュースだけど、『イコライザー2』を原液で希釈せずに8倍したような話だった。やっぱり継続に色気をださずにシリーズで完結するつくりがいいですよね。信頼できない語り手を模した導入部分も良かった。 テーマの部分ですが…

いずれは死ぬ身(柴田元幸 編訳)

ニューヨーカーに掲載されるような小説で、かつ玄人好みの作品群かなと思いました。タイトルどおり諦念が通奏低音のような選集ですね。もともと好きなトム・ジョーンズ(舞城訳よりこちらが好み)やオースターがよかった。村上春樹の文体に引っ張られている…

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(ジェームズ・ワトキンス)

(ネタバレ)完全に『リング』でしたね。プロダクションデザインが良い仕事をしていると思いました。 ☆☆☆

コーダ あいのうた(シアン・ヘダー)

すごく良かったです。作品を構成するあらゆる面において行き届いているな、と感じました。役者陣は総じて素晴らしかったのですが(賞レースを席巻したのも納得)、歌の先生役のエウヘニオ・デルベスが特によかったですね。 ☆☆☆1/2

殺しの接吻(ウィリアム・ゴールドマン)

最初に読んだのは翻訳が出た頃だから随分前なのですが、その時の印象以上にすごく面白かったです。そういえば1回目は穿った読み方をしすぎて、序盤、犯人は主人公の別人格なんだと思いながら読んでいました。 改めて読み返すと、ゴールドマン節というかクセ…

野蛮なやつら(オリバー・ストーン)

最後のシーンで迂闊にもようやく気が付いたけど『明日に向かって撃て!』なんですね。『Uターン』みたいな悪夢的な感じだったら面白いなと期待していたのだけど、ちょっと冗長かな。職人に徹したのか、監督らしさもあまりなかったような。 ☆☆☆1/2

モンスターハンター(ポール・W・S・アンダーソン)

(個人的には監督の最高傑作だと思っている)『エイリアンVSプレデター』を別の枠組みでやろうとした感じがして結構好きでした。そういう意味で『ブレードランナー』と『ブラックレイン』の関係性に似ている。 ☆☆☆1/2

7+(冨田ラボ)

ここ最近の冨田ラボは、十八番の外へ抜け出そうと苦闘しているように感じられた(個人的にはあまりピンとこなかった)のだけど、久しぶりに初期アルバムの頃のウェルメイドな感じに回帰している印象で良かったです。 しかし創作者としては同じようなことを繰…

ちょっと思い出しただけ(松居大悟)

偶発性を意図した(実際は脚本どおりだったそうですが)ような映画は、邦画では自分はちょっと好みじゃないんだなと改めて認識しました。それこそジャームッシュみたいに「外国の」というフィルターがないとむずがゆくなるのかな…※ 役者陣は達者な人ばかりで…

黒き荒野の果て(S・A・コスビー)

定番の物語を手堅く読ませるな、と思いました。最後の仕事と思い定めたヤマが泥沼に、という100回くらい読んだ話なんだけど、枠組の力強さで引き込まれる。(人物がよく描けているということかもしれない。)カーチェイスをはじめとしたアクション描画も的確…

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(アンディ・サーキス)

予告以上のことが全く起こらない。敵役はもうちょっと掘り下げようがあったような気がします。つまるところヴェノムちゃんの可愛らしさに甘え過ぎなのではなかろうか? ☆☆☆

ゴッドファーザー マイケル・コルレオーネの最後(フランシス・F・コッポラ

公開当時は酷評でスルーして今頃初めて見たのだけど、ソフィアはやはり厳しいと言わざるを得ない感じでした。(調子に乗ってる感じが役と一致していると言えなくもないけれど…) ところでオペラのシーンはジャーロ風というか「格調高いアルジェント」みたいで…

開眼

ゴルフのスイングとは不思議なもので、理論上どのように振り抜けばよいかわかっていても身体が再現できない。が、ある瞬間突然すべての理屈がかみ合って素晴らしいショットの連発となる場合がある。そうか!そういうことだったのか!あのレッスン書や雑誌に…

とうもろこし倉の幽霊(R・A・ラファティ)

ラファティの方法論は何となく分かっちゃったからな…となめてたら久しぶりにぶっ飛んだ。 「さあ、恐れなく炎の中へ~」はエリスン的な終末観がすごいし、「チョスキー・ボトム」は奇想と伏線回収のウェルメイドが同居しているのが巧み(ある意味、作者はな…