2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・ファブル(江口カン)

公開時にかなり酷評を聞いていたので期待値が下がりきっていたのがよかったのか存外悪くなかったです。社会から虐げられたマージナルな存在が寄るべなさを持ち寄って、という話が好きなので※、おもむろに銃弾を作り始めるところで泣きそうになりました。 とこ…

メン・イン・ブラック インターナショナル(F・ゲイリー・グレイ)

このシリーズの要はグロテスクで風刺が効いてる不謹慎ギャグだったと思うんだけど、今回気の抜けた炭酸みたいなことになってたから、どうしてあえて作ったのかなという気はしました。それとHがプロフェッショナルとしての行動の的確さに欠ける(最善を尽くし…

ミッドナイト・ランナー(キム・ジュファン)

いわゆる新兵ものですね。好きなジャンルだけど、今作は物語のために話運びが乱暴なところが散見されてウームとなりました。(いくらなんでもあんな凶悪犯罪なら警察も動くのでは?。) あとこのジャンルなら必要な、主人公たちのロールモデルとなる先達(プ…

ザ・ブルード 怒りのメタファー(デヴィッド・クローネンバーグ)

メタファーってなんやねん、格好つけた邦題が逆に格好悪いぜ…と思っていた時期が私にもありました。もう本当に文字通り「怒りのメタファー」の話だったんですね。しかしクローネンバーグって最初の頃からこんなに気持ち悪い映画ばっかり作っていたんだな。(…

ヒッチャー(ロバート・ハーモン)

多分30年以上ぶりに観返したけど、やっぱり怖かった。付きまとわれる理由が分からない。不条理すぎる行動原理。なんというか、いつか見た悪夢の感触があるというか。 ところで、「ドアーズの曲にインスパイアされて」という脚本家の弁があるけれど、率直に…

SING/シング(ガース・ジェニングス)

歌の力を感じる映画でした。ちょっとずるいなとも思うけど、その歌のポテンシャルを最大限引き出す演出が的確にされていればこそですもんね。ブタのこどもたちが可愛らしかったな。 ☆☆☆1/2

アメリカン・ユートピア(スパイク・リー)

総じて演者のレベルが素晴らしいのですが、冒頭のタンバリンの人がすごいなと思いました。なんだかモダンダンスのダンスカンパニーの公演のような雰囲気。 それと80年代の楽曲はおしなべてそういう感じだけど、デヴィッド・バーンの歌って初めてちゃんと聞…