2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

マイル22(ピーター・バーグ)

匿名性の高い敵がわらわら湧いてくるところは『要塞警察』ものっぽいのだけど、イコ・ウワイスが出てるから(というだけでなくマンション攻城戦も)『ザ・レイド』になっちゃうのがご愛敬※。わかってるって!ちゃんと肉弾戦も押さえてます!と監督がしゃべり…

ラッシュ/プライドと友情(ロン・ハワード)

もしかしたら予算3,000万のインディペンデント映画でも同じテーマを語ることは可能かもしれないけれど、「F1レースの世界で」というのがやっぱりいいんだよね。なぜそう思ったかというと、レース描写は正直地味じゃないですか。というか、実車ベースでCG…

アンダー・ザ・シルバーレイク(デビッド・ロバート・ミッチェル)

行く先々で女の子と寝ちゃうなんて村上春樹っぽいなと思ったんだけど、いや待てよ、本当に村上作品世界の映像化なのではないか。システムに抗う象徴的な王殺し、ヒントをくれる謎の美少女は高級娼婦、行く先は地下、そもそも主人公は何をしてるのかわからな…

パッセンジャーズ(ロドリゴ・ガルシア)

冒頭でいきなり何の話か分かってしまったのだけど、まさか今更あの話をしないよね…と気を取り直して最後まで見てみたらやっぱりあの話だったのでびっくりした。 ☆☆1/2 ※1 ちなみに所謂「あの話」といえばあの映画だけど、あの映画も冒頭で何の話か分かっ…

プロメア(今石洋之)

プロダクションデザインというか、フォント含む全体が過剰にデザインされたつくりなので(80年代リバイバル風)、15分くらいのPVならまだしも、111分は長すぎるかな。中島かずきの脚本が乱暴すぎたのかもしれない。文字通りのデウス・エクス・マキナが登場…

来る(中島哲也)

侮っていた。面白かったです。底意地の悪い演出させたら中島監督は天下一品だな。というのと、真面目な話、謙虚な気持ちになりました。※ ということで、むしろそちらがメインな気もするのだけど、ホラーとしての段取りもちゃんとしててそこもよかったですね…

三の隣は五号室(長嶋有)

作者の近作では毎回同じ感想を書いている気がするけど、今回も手癖で書いている印象が残った。というか、作品を立ち上げる拠り所(これまでだとSNSだったり運転することだったり)として、今回は「アパートの住人の変遷とその時代背景」という枠組みを選…

アス(ジョーダン・ピール)

『ゲット・アウト』も『ステップフォードの妻たち』の気が利いた焼き直しに過ぎない感じだな、と思ったんだけど、テーマというより画作り(雰囲気づくり)の上手さで見せてる監督なのかなという気がしました。変な気分にさせる技術には本当に長けてると思い…