2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

イリュージョニスト(シルヴァン・ショメ)

去りゆく時代への惜別の思い。ちょっと感傷的にすぎるのかもしれないけれど、こういう話が好きだから仕方がない。去年観てたらベスト3に入れていたと思います。 ・手書きの味をわざと残したような作画の中で、3DCGのオブジェクトを馴染ませているのが凄…

復讐捜査線(マーティン・キャンベル)

メル・ギブソンを久しく見かけなかったけれども、この映画ではいい枯れ具合。と、それはさておき、ほとんど今の日本が置かれている状況のメタファーみたいな話で、その骨太なテーマにしばし呆然の体でした。タイトルやメル・ギブソンのフィルモグラフィから…

プランク・ダイヴ(グレッグ・イーガン)

結論を先に書いてしまうと、苦手な方のイーガンであった、ということです。所謂(ガチガチの)ハードSFですよね。高等数学の本でご飯三杯いけるような人向けというか・・・個人的にイーガン作品のどこにグッときていたかというと、我知らずあまりにも自明…

フライトナイト:恐怖の夜(クレイグ・ギレスピー)

いやー快調快調!予想外の佳作でした。オリジナルの方は、80年代に映画を自分で選んで見始めた頃の幸せな記憶と渾然一体になっていて(『ロストボーイ』なんかも同じフォルダ)、その懐かしさだけで足を運んだのだけど。大傑作という訳ではないけど、これ…

ピラニア3D(アレクサンドル・アジャ)

私としても映画初めがこの作品というのは内心忸怩たる思いがあるのですが、ディスカスさんの計らいなればやむを得ず。おっぱいと悪趣味なショックシーンがどちらも過剰に盛り込まれているのが売り、だけど演出は手堅いというのがもっぱらの評判でしたが、ま…

ハンナ(ジョー・ライト)

てっきり戦闘美少女ものだと思って観たら、不思議少女地獄めぐりものだったんですね。最初にいってよー。一種異様な世界観を楽しむべきものであって、エンターテインメントとしてのエスピオナージュやそれを成立させる脈絡の部分にこだわると肩すかしかもし…