2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

タイタンの戦い(ルイ・レテリエ)

元々オリジナルはハリーハウゼンの特撮シーンだけが面白かったという印象なので過剰な思い入れはなくて、こちらも身の丈にあった小品という感じで悪くない出来だったと思います。 三途の川の渡し守等、CGモンスターの造型自体も気が利いていたし(メデュー…

セグメント

チーニーと袂を分かったせいだと思うけど、チャーチがセカンドラインを作ったのは微妙に残念ですね・・・ジョン・ロブやエドワード・グリーンみたいな押し出しのよさがある訳ではないけれど、シックな老舗って感じが良かったんじゃないのかなあ・・・

神を見た犬(ディーノ・ブッツァーティ)

読むまでは、咀嚼力を試されるような難解な小説なのかなと構えていたのですが、実際は奇想コレクションに入っていても違和感がないような異色作家テイストの小説でした。もっといえば星新一のようなショート・ショートの趣もあって(これは底本が学生向けの…

シャッターアイランド(マーティン・スコセッシ)

「この映画の結末は誰にも話さないでください」というオープニングの煽り文もそうだけど、大仰な音楽、赤々と流される血、ケレン味たっぷりのライトなど、ふた昔前の東宝東和イズム溢れる作品でした(大袈裟にいうと)。ある種ネタバレしますのでこれからご…

賭博師ボブ(ジャン=ピエール・メルヴィル)

年季の入ったギャンブラーのボブ。20年前に出所して以来、裏稼業からは足を洗った。ある日、彼はカジノで有り金のほとんどをスッてしまう。ふとしたことからそのカジノの金庫に収められた莫大な額を知った彼は、最後の大仕事としてカジノ強奪を企てるのだ…

春ストール

友人との待ち合わせの時間つぶしにお店にいったら、グレーとネイビーの大柄チェックの按配がものすごく好みのストールがあったので衝動買い。初ストール。 ところでストールというものは、男にとっては、「誰このハンサム気取り?」って見られやしないかとい…

物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ)

「奇想コレクション」がどちらかというとSFに軸足を置いた叢書とすると、今回読んだ「KAWADE MYSTERY」はその名のとおりミステリに軸足を置いているのですが、どちらも近年の「異色作家」のくくりでのアンソロジーブームを牽引している選集です(どちらも…

スペース・モンキーズ

これはメイヘム計画の一環に違いない。