2010-08-15から1日間の記事一覧

モテキ(久保ミツロウ)

お盆に『ばかもの』と一緒に読んだので、なんだか渾然一体になってしまった。こちらも、男女の恋愛に留まらない、コミュニケーションというものの困難さをひとつのテーマにした作品でしたね。 ところで、ヒロインたちの何人かは、エピソードとしては投げっぱ…

ばかもの(絲山秋子)

アルコール依存症、宗教、傷つけてしまった妻への呵責の念、外圧ではなく、自らの内圧に耐えかねて崩壊していく個人や関係。人と人とが関わっていくことには大変な困難が伴うけれど、それでもなお、希望というものは人間同士の関わりの中にこそ見出されるべ…