2008-05-10から1日間の記事一覧

The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire(円城塔)

目にするまでは忘れていた、記憶の片隅のそのまた隅に眠っていたような「名セリフ」「定番の言い回し」をサルベージしてくる手法が、脳の痒いところに手が届く感じで快感なんだけど、この感触、何かに似てる・・・と思ったらパーリスさんだった。 ☆☆☆1/2

黒い玉(トーマス・オーウェン)

人間の罪の意識をメタファーに仮託して描く、クラシックな味わいの作家。収録作では「雨の中の娘」のように、悪夢的世界でありながら一種の美しさがあるような物語が好みだったので、同じテイストの作品がもう2、3あれば個人的には高評価だったのにと思う…