2008-02-12から1日間の記事一覧

殺しの烙印(鈴木清順)

「そういう映画」だと分かってて観ないと、正直あっけにとられると思う。 ルパン3世がこの作品と『殺人狂時代』の影響を受けて作られたと知って、映画ファンとしては今更ながら観たわけなんですが、全編アンチクライマックスというか、本当にシュール。あと…

わたしたちが孤児だったころ(カズオ・イシグロ)

タイトルに「孤児」とあるように、アイデンティティにまつわる物語でかつ箱庭感覚の世界観、となるとディックを連想するかもしれないけれど(僕だけかな?)、共通の要素はあるのにテイストは全く違う。 全体としてはむしろディケンズ的なクラシックな「物語…