2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

鷲は舞い降りた(ジョン・スタージェス)

ドイツ軍人を主役に据えるためのエクスキューズに苦慮した様子。面白かったです。 硬派な戦争アクションを想像してたら、意外と戦争風刺コメディ的でもあり。(どっちに行きたいのかちょっと踏み込みが中途半端なところもあるけれど。)最初は冗談みたいな思…

シンシナティ・キッド(ノーマン・ジュイソン)

『ハスラー』のビリヤードをポーカーに置き換えたら、という趣旨の映画。作品トータルとしてみたときには『ハスラー』の方が上だと思うけど、役者の魅力で押し切る勢いはあると思いました。 ネット上の感想で面白かったのは、「映画としての優劣はともかく」…

理想の恋人.com(ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ)

登場人物以外の人も含めたいろいろな人々が、カメラのこちら側に向かって馴れ初めを語る、というのが導入部分というタイプのラブコメ。そう聞いて、あなたが想像した内容で大体100%当たってると思います。 離婚で心に大きな痛手を負った男女が、ネットで…

ハウリング(ジョー・ダンテ)

この監督にしてはシャレが少ないというか、ストレートにB級の匂いがする。さすがにロブ・ボッティンのSFXは素晴らしいけれど、それだけかな。好みだとは思いますが、シュールな味わいの『狼男アメリカン』の方が作品としてのクオリティは高いと思います。…

飛べ!フェニックス(ロバート・アルドリッチ)

サハラ砂漠を横断中、砂嵐に襲われて不時着した飛行機。期待した捜索隊の望みが絶たれた時、男たちはそれぞれのサバイバルの道を選択する・・・ タイトルから想像してたようなアクションものではなくて、砂漠を舞台にした「密室」もの。誰一人完全なヒーロー…

鬼太郎が見た玉砕

香川照之の(『カポーティ』でのフィリップ・シーモア・ホフマンを超えたと言っても過言ではない)「水木さん」憑依演技や、鬼太郎のマンガでおなじみの「ビビビビビビン」を実写化するとこうなるのか!というビンタ演出。そしてそのビンタの反復が生み出す…

ルームメイト(リアル版)

最近クールビズの影響か、上司も含めて肩掛けビジネスバッグ(というかカジュアルバッグのビジネス流用?)が職場で流行っている。なので僕も乗っかってみようとフェリージのショップへ足を運んだ。 ところが狙っていたサファリ(ベージュ)の肩掛けタイプ(…

オーシャンズ13(スティーブン・ソダーバーグ)

それで『アウト・オブ・サイト』以降のソダーバーグを象徴しているようなこのシリーズ。実は酷評されることが多い前作は全然OKだったのですが(確かに内輪ネタは鼻についたけど)。「動く高級服飾雑誌」的にオシャレさんぶりを楽しめばいいのではないかと…

インサイド・マン(スパイク・リー)

作家主義的な視点から語られることが多いスパイク・リーが、ど真ん中の娯楽作を撮ったら?でも映画作家的な匂いは残しつつ、みたいな企画だったのでしょうか。要はスティーブン・ソダーバーグのフィルモグラフィでの『アウト・オブ・サイト』みたいな位置づ…

コンドル(シドニー・ポラック)

CIAの末端組織で読書分析の仕事をしているコードネーム、コンドル。ある日彼が昼食で席を外している間に、局員が皆殺しになる。彼は保護を求め本部と連絡をとるが、その過程で局員皆殺しの作戦に本部の意志が関わっていることに気付く。かくして彼の孤独…

ヴェリー・ベスト・オブ・ジャンゴ・ラインハルト(ジャンゴ・ラインハルト)

『ベルヴィル・ランデブー』がジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ的なサントラとなっていたのに続いて、『B・モンキー』でもジャンゴの曲が重要な場面で使われているという偶然に只ならぬものを感じて(大げさですが)、速攻でamazonの購入ボタンを押し…

トランスフォーマー(マイケル・ベイ)

大長編ドラえもんのテイストあふれる前半の雰囲気で通してくれたなら。最初展開が見えなくてワクワクしてたのに、クライマックスに近づくにつれ、スケールが小ぢんまりになるというのは作劇上失敗では?思うにマクガフィンをめぐる戦いに話を矮小化したのが…

Bモンキー(マイケル・ラドフォード)

そうよ下着は黒で 煙草は14から ちょっと待ってくれれば なんだってくすねてきたわ 〜〜 みんな知らない変わりはじめた私を ・・・以上、名曲『セシルの週末』からでした。そういう話。 例によってタランティーノ系の犯罪映画かと思って観たら、意外な佳作…

イッツ・オンリー・トーク(絲山秋子)

寺島しのぶと豊川悦司で映画化って、見る前からおなかがもたれるような面子だな。というか、セックスがらみのきわどい話の映画化って、最近は寺島しのぶがほとんど持っていってるような印象がある。なぜにそこまで・・・需要があるんすかねぇ。「きわどい話…