2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲティ・センター

ロスにいる間に、友人夫妻とゲティ・センターに行きました。 リチャード・マイヤーによる名作建築の誉れ高い白亜の建物がカリフォルニアの日差しに映えてとても美しかったです(ロバート・アーウィンによる庭園もすばらしい)。入り口の大駐車場からはモノレ…

ピンク・パンサー(ショーン・レヴィ)

古くはジョン・ベルーシ、最近ではジム・キャリーの得意なキャラクター、「本人に悪気はないけど、やることなすこと破壊的に迷惑な人」の典型クルーゾー警部。個人的にはコメディの中でもこのジャンルが苦手なので、開幕当初は「やっぱちょっとなあ・・・」…

オールデンのチャッカブーツ

ついにというか、コードバンの艶やかさに魅入られて、買っちゃった!ベタにダークバーガンディのチャッカブーツ(Eウィズ)。ここ最近の円安のせいで思ったほど安くはならなかったけれど、それでも日本で買うより随分安く買えました。ところで僕の中ではサ…

イリュージョンVS(クリストファー・ノーラン)

小説邦題の『奇術師』か原題どおり『プレステージ』でよかったんじゃないのかな。案の定ネットを巡回してみてもタイトルは不評が多い。それはさておき、世界幻想文学大賞作品『奇術師』の映画化。 原作は主人公2人の子孫が不思議な因縁から引き寄せられ、祖…

はつ恋(ツルゲーネフ)ネタバレあり・・・ネタバレって・・・

もっとロマンティックなものを想像してたんだけど、意外とシビアだった。というか、フェロモン系ダメ男に恋する破滅型の女の子の話は今も昔も変わらないし、洋の東西も関係ないんですなあ。 語り手はそんな女の子に恋してしまった少年(現在は大人という視点…

シアトル系

ほとんど100mおきくらいに進出してる、すきまさえあれば出店という勢いのスターバックス・カフェ。「やつらは世界侵略を企んでいるんだ!」というオースティン・パワーズでの言葉も現実味を帯びてきておりますが、店内がこざっぱりしててフレーバーが豊…

守護神(アンドリュー・デイビス)

もはやオーラのないケビン・コスナーは、観ていてただ辛い。 ☆☆1/2

クイーン(スティーブン・フリアーズ)

最近、ジェイミー・フォックスにオスカーをもたらした『レイ』の前後を中心に、といってもいいけれど、実在の人物の伝記ものが流行っている(た)。注目が集まりやすい流行ネタというのは、過剰さが行き着くまで行き着くと弾けるバブル的なもの。存命の人物…

メリケンかぶれ

UCLAで研究者をしている友人を訪ねて1週間旅行してきました。サンフランシスコとロサンゼルス。利いた風な小賢しいことを多分書きますので、事前にお詫び申し上げます。

ミリオンダラー・ベイビー(クリント・イーストウッド)

僕にとっては「モーガン・フリーマン映画」というジャンルの金字塔、という意義以外感じられなかったです・・・ 「過去に傷を負った心優しき大人の男で、暴走しがちな主人公へのよき助言者」というキャラクターは、ハリウッド作品では「政治的正しさ」への配…

40歳の童貞男(ジャド・アパトー)

この映画での「童貞」というのはピュアさやイノセンスの象徴で、予想していたより「童貞であること」の痛々しさそのものの描写は割りと軽めだった。考えてみると「最初は<大人の常識>を振り回してバカにしていた周囲の人々が、純粋な主人公と触れ合ううち…

キスキス、バンバン(シェーン・ブラック)

セリフが小気味いい(セリフがよく書けてる映画って、それだけで「もつ」気がします)。ストーリーもツイストがあって気が利いている。脚本家出身の監督らしくディテールへの気配りも怠りないのが嬉しい。力コブの入った「名作」!!ではないけれど佳品と呼…