2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

プリンセス・ブライド(ウィリアム・ゴールドマン)

W・ゴールドマン祭り続行中。 「最後のユニコーン」的なシニカルな視点をもったファンタジー。あるいは「現代においておとぎ話を語るとはどういうことか」について自覚的な小説。ゴールドマンが「プリンセス・ブライド」という小説に出会い、いかにしてその…

殺しの接吻(ウィリアム・ゴールドマン)

最近「ウィリアム・ゴールドマン祭り」を個人的に開催中。彼の作品は何かしら心にトラウマじみた刻印を残すことが多くて、それは必ずしも快いものではないのだけれど凡百の作品より読み応えがある。 というわけで、ブレイクのきっかけとなった実質的なデビュ…

赤い竪琴(津原泰水)

最後の一文まで、とんでもないオチが待っているのではないかと構えながら読んでしまった。ストレートな純愛小説だったので逆にびっくりである。変化しないという種類の変化球だ!という「ドカベン」のセリフを思い出した。 まだこの作者の小説は2つしか読ん…

テン・ペイシス(ザ・ベイカー・ブラザーズ)

なんとなくジャケ買いしたらヒットだった!その逆はものすごく多いから、こういう些細なことでもすごく嬉しいものです。でも2003年発なので、自分が知らなかっただけでリアルタイムでは評判だったのかな。 さてジャンルは英国アシッドジャズの流れをくむ…

ブラザーズ(ウィリアム・ゴールドマン)

「マラソン・マン」が復刊し、先日読了。なるほど、映画もほぼ原作どおりではあった。ただ映画版がほとんどホラー映画チックなサスペンス描写が突出した印象だったのに比べて、原作の方はグロテスクなユーモアとでもいうべき一種独特のテイストが小説の基調…

人間工学

先日grafのプランクトン・チェアが届いた。デザインというか佇まいがかわいいぞこんちくしょうってくらい素敵なんだけど、すわり心地は正直微妙。座面両サイドが上向きに反っていて、かつ、太腿からヒザ側に向かっても上向きに角度がついているという。(…