ハンナ(ジョー・ライト)

 てっきり戦闘美少女ものだと思って観たら、不思議少女地獄めぐりものだったんですね。最初にいってよー。一種異様な世界観を楽しむべきものであって、エンターテインメントとしてのエスピオナージュやそれを成立させる脈絡の部分にこだわると肩すかしかもしれませんね。個人的にはウィリアム・ゴールドマンの陰惨な話にぴったりフィットする気がするので(よもやジョー・ライトにそういう資質があるとは想像していなかった)、『ブラザーズ』をぜひ映画化してほしいものです。なんならトレヴェニアン→ドン・ウィンズロウのニコライ・ヘルシリーズでも・・・
☆☆☆1/2
アクション・コレオグラファーはボーンシリーズのジェフ・イマダなんだけど、あれは的確なカット割りがあってこそだったというのが分かったのも収穫でした。長回しには向いてない・・・