カウボーイ&エイリアン(ジョン・ファヴロー)

 さっき見た夢、西部開拓時代が舞台なんだけど、なんかエイリアンが出てきてさーカウボーイが戦ってんの。というのが鑑賞後の印象でした。画づらは面白いんだけど、細部の辻褄が合わないのにどんどん話が進んでいくところとか、空を飛ぶ→しかるのち落下のイメージが出てくるところとか。どうしてまたあんな内容の夢見ちゃったかね、と目覚めた後で首をひねるような。
 そういう珍なるテイストとしては買えるけれども、純然たる作品としては如何なものか。結局「カウボーイがエイリアンと同じ画面に出てたら面白いよね!」という企画で走り出して、「じゃあ、俺の『許されざる者』オマージュでやらせてもらえるなら撮れるよ!」となって、そこから一歩踏み込んだところでの組み立てを十分に検証しないままクランクインしてしまったとしか思えない(例によってグラフィックノベル原作らしいけど※)。これがファヴローの蹉跌とならなければよいのですが…
☆☆☆
※というか、ある種のメディアミックス展開なんですね。
※むしろ正調西部劇で撮ってみてほしかった気も。そうなると企画としてファヴローに話が周ってきたかは微妙だけど…