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コクリコ坂から(宮崎吾朗)

 そんなに悪くないよ・・・という評判を聞き、どうしようか迷っていたのですが『カーズ2』との2択でこちらを選択。結論をいうと、確かに悪くない出来でした(しかし、いいよ!と褒めるには…という微妙なライン。だから「なかなか悪くない」って評判なんだなと納得)。以下感想メモ。
・監督を知らないで先入観を排して観られたら良かったんだけど、所作の演出にキレがないような。アニメの場合の監督の関わり方がまだ良く理解できていないのだけど、やっぱりアニメ畑出身じゃないと、ということなのでしょうか?
・主人公はなぜあだ名がメルなのか?(説明あったっけ?)海だから仏語のメールなのか、メルクリウス?って医者の神じゃないよね・・・※1
・劇伴がなんだかうるさいのが気になります(歌ものだけじゃなく)。
・声が(好みじゃない)長澤まさみのせいなのか、主人公よりむしろ妹の方が魅力的なんだけど…あとメインキャラがジャニーズシフトなのもちょっと。(といいつつ水沼くんの演技(風間俊介)はこの映画中一番良かった気が。)※2
・ヒロさんの寝起きのエロスよ・・・ここだけは手放しで良かったです。どうして突出して演出が冴えてたのかしら。
・終盤の両親を巡る顛末は、なんだかストーリーに一波乱起こすために、わざわざいらぬ誤解を招いてるようで脚本に苦しさを感じました。子供なんだから最初から真実を話せばいいじゃないか。(原作がそうだからといわれたら仕方ないけれど・・・)
東京オリンピック開催で盛り上がっている時代が背景にあるのだけれど、どうもカキワリ的に上滑りしている印象で(最近よくその時代に作られた映画を観ていたこともあって)。なんというか、ハウス食品のレトロCM・ザ・ムービー的な安さも感じたり。
・ただその一方で、カルチェラタンがらみのエピソードは活き活きしていて楽しかったですね。(大学のサークル棟がちょうどあんな感じだったよなあ、と懐かしく思い出しました。母校の建物はそれこそ移転してなくなっちゃったのだけど。)つまるところ、アニメがいくら画だとはいえ、実感として演出できないもの(あるいは思い入れがないもの)はやっぱり魂が宿らないということではないでしょうか。
 と、感想自体は文句80%のメモになりましたが、本当に悪くない映画だったと思います。これなら3作目が観てみたい。
☆☆☆1/2
※1正解は海の「メール」の方だったようです。
※2ところで東宝は『こち亀』『神様のカルテ』『怪物くん』と、本当にちょっとジャニーズに偏りすぎではないか。