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モテキ(久保ミツロウ)

 お盆に『ばかもの』と一緒に読んだので、なんだか渾然一体になってしまった。こちらも、男女の恋愛に留まらない、コミュニケーションというものの困難さをひとつのテーマにした作品でしたね。
 ところで、ヒロインたちの何人かは、エピソードとしては投げっぱなしのまま結末を迎えてしまったのがちょっとショックでした(主人公が身勝手な印象はやっぱり拭えない)。こちらも言ってみれば、「現実においては、それぞれの人生の物語が「回収」されることなんてないんだ」という作者の意思表明なのかな、と考えてみたりして。前向きなニュアンスの終わり方で良かったのだけど、その一方で「末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」ではあり得ないという苦さもあって。
 ドラマはキャスティングに馴染めなくて見る気がしないんだよなあ・・・
☆☆☆1/2