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(500)日のサマー(マーク・ウェブ)

 誰か小説家だったか評論家の方が、青春の1冊として『赤と黒』を取り上げてレビューを書いていた中で、「思い出すだけで恥ずかしくて、悶えのたうつような、自分の実体験をありありと思い起こさせてくれるような作品、それ即ち青春小説ではないだろうか」という一文があって、(高校頃に新聞で読んだきりにも関わらず)不思議と印象深くて今でも覚えているのだけれど、その言葉を思い出しました。
 いみじくもヒロインのサマーがいうように、恋愛という関係性は「ただ、そうなった」としかいいようがない。偶然は当事者の主観で必然とも運命とも呼べる。入り口が主観であればこそ、人は相手の真意を図りかね、猜疑に駆られ、一人相撲を取り続けるわけで・・・誰もがそれぞれの「思い当たる節」をバシバシ突かれるであろう青春映画の良作。
☆☆☆☆
・ところで会社を辞めるときの主人公の発言は、一見理屈が通っているかのようだけど、だからこそあえてのグリーティングカードでもある訳で、あんなに良くしてくれた仲間に対してフェアじゃないよな、と思わずにはいられませんでした(その後フォローもないし)。余りに観ていて居たたまれなかったので、「彼はどうかしてたんです、申し訳ありません」と代わりに皆さんに謝りたくなったよ・・・
・その社長さんはアイアンマンのシールドのエージェントの人でした。
・(こちらでは)実に的確なアドバイスで主人公を一刀両断する妹、ヒット・ガールことクロエ・モレッツが超可愛い。こんな妹欲しかったよなあ・・・