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シャレード(スタンリー・ドーネン)

 ジョナサン・デミのリメイクはヌーヴェル・ヴァーグのパロディなんかでやりたい放題のシュールな映画になってたけど、昔TVのロードショーで見たオリジナルはヒッチコック風のロマンチック・スリラーで面白かったよなあ・・・と久しぶりに観てみたら、なんとオリジナルからして随分ゆるい作品だったんですね。
 命のやりとりをしているような敵役たちと隣り合わせの部屋に暮らしていたり、人がバンバン死ぬのに口で言うほど深刻そうじゃなかったり。そもそもサスペンスの結構がグダグダ。ヒーローたるケーリー・グラントが身分を偽っていて、劇中立場が2転3転するのだけど、その正体は・・・っていうのがアニメのドルーピー並みにあり得ない(ここはさすがに覚えてました)。ヒロインもヘップバーンだから何となく受け入れてましたが、考えてみたらかなりなビッチぶり。
 まあ、有名なジバンシィの衣装含め、雰囲気を楽しんだらいいじゃない、という作品なんでしょうね。しかし「どこに着いたの?」「君住む街角さ」というやりとりがあるのは『マイ・フェア・レディ』への目配せだと思ったら、こちらの方が公開は先なんですよね。どういう脈絡だったのかなあ・・・
☆☆☆