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あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(市川崑)

 『青空娘』の若尾文子も溌剌として良かったけれど、こちらの感情を押し殺して忍ぶ姿もかなりグッときました。(そしてメガネ!)
 導入で歌謡映画と見せかけて、実は小津パロディというのもすごいけど、画的な話をすると、市川崑のスタイリストぶりは本当に相当ですね。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』ばりに格好いいレイアウトばかり。ただキメすぎでちょっと息苦しい感じもあるのだけど・・・
 それにしても男性の登場人物は情けない人ばかりなんですよね。ヒロインの相手役である半次郎がもう少ししっかりした人だったら・・・と観客は歯噛みしたに違いない(まあそういう話なんだけど)。いいこと言ってる風の父親も考えてみたら結構独善的なんだよなあ。ロマンチック・コメディなんだと思って安心して見ていたら、結構シビアな展開なので驚きました。
☆☆☆1/2