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青空娘(増村保造)

青空娘 [DVD]
 有子は、高校の卒業を機に上京し、父の許へ赴く。しかし、この年になるまで遠ざけられていた本当の理由は、「愛人の娘」であったからと知る。継母からの女中に対するような厳しい仕打ち。しかし彼女は、恩師の二見から教えられたように、いつも青空のように天真爛漫さを失わない。そんな彼女に心引かれる社長の御曹司が現れて・・・
 いやー若尾文子ってこんなに可愛らしかったんですね・・・そりゃ惚れるっつの!話は典型的なメロドラマで、もっと言えば継母、姉にいじめられる逆境から幸福を掴む、という展開はシンデレラ。(これはガラスの靴を模したエピソードが出てくるから確信犯ですが。)増村監督のフィルモグラフィからすればむしろ異色作といっていいストレートな話だけど、『巨人と玩具』並みの展開で一気に語りきる疾走感が監督らしい(手際のよさが素晴らしい。ランタイムは89分!)。しかし信欣三はヤクザの親分でも、この作品のような社長でも、「優柔不断で結論を先延ばしにしたあげく、そのツケを払わされる」っていう役ばかりですね。究極のタイプキャストなのか、役者がそういう印象を呼び寄せるのか・・・
 ところで主人公はいつも二の腕マニアに最適化されたようなブラウスを着ているのですが、特に一見シンプルな白のブラウスが、ボタンが均等じゃなくて、二つずつの配列になってるのがとてもオシャレでした。それはさておき、「王子」役の広岡よりも母違いの弟ヒロシになってお姉ちゃんって甘えたい・・・と思ったのは俺だけじゃないはず。
☆☆☆☆1/2
※『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』のワーキングタイトルだった『青空侍』は、この作品への目配せだったのかな?