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チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室(ジョン・ポール)

 ちょっとえっ?ってなる邦題ですが、原題は『Charlie Bartlett』というわけで、『ジェリー・マグワイア』みたいな人の名前がタイトルというパターン。邦題はすっかり変わってしまうことが多いのでなかなか気付かないけれど、ハリウッド映画では割と伝統的なタイトルの付け方ですね。(『ベティ・サイズモア』は同パターンと見せかけて、原題『Nurse Betty』だったけど。)
 それはさておき。「ウェス・アンダーソンを経過した青春もの」という導入から、意外と着地点はジョン・ヒューズな印象でした。(若干『今夜はトーク・ハード』風味なのが個人的にはツボだったのですが。)というところで、悪く言えば煮え切らない、どちらに舵を切りたいのか思い切りが悪い作品なのだけど、「子供も大人も、結局みんな少しずつ寂しいんだよ」ということを、しかも声高に主張しないトーンで淡々と描いていて、名作ぶらない身の丈にあった映画になっていたところはなかなか悪くない印象でした。
 もともと最近躍進著しいアントン・イェルチンが出演しているので観てみたのですが、彼は『アトランティスのこころ』でいたいけな主人公の少年を演じていたんですね。全然気付かなかった・・・のは当たり前かもしれませんが、『ターミネーター4』、『スター・トレック』、そしてこの作品、でガラリと印象が違うので、引き出しの多い役者さんとしてますます伸びるのではないか、と頼もしく思いました。面白かったのは『アトランティスのこころ』で薄幸なお母さんを演じていたホープ・デイビスがまたもや彼の母親で、「やや素っ頓狂なところがチャーミングなセレブ」というキャラを演じていたところ。狙ってたのかなあ・・・
☆☆☆1/2