ラブリーボーン(ピーター・ジャクソン)

  『指輪』や『キング・コング』の後だからこれでも十分こじんまりなんだろうけれど、『乙女の祈り』のような小品を期待していたのでちょっと詰め込みすぎ、あるいは視点が拡散しているきらいがありました。マーク・ウォールバーグ(本当にいい役者さんになったよなあ・・・)やレイチェル・ワイズといった大好きな人たちに加えて、スーザン・サランドンのむちゃなお婆ちゃんや『プラダを着た悪魔』の好演も記憶に新しいスタンリー・トゥッチが、本当にリアルで気持ち悪い犯人役を演じていたりと磐石の布陣だったのに、それだけでは面白くならないのだから映画は本当に難しいですね・・・
 さて今回は何といってもシアーシャ・ローナンが一番の注目だったのだけど、『つぐない』の印象があまりに鮮烈だったせいか、なんか大人になるにつれ普通になってしまうタイプのような気がしたなあ・・・
☆☆☆(☆半分はそれでもシアーシャちゃんに。)