ザ・スピリット(フランク・ミラー)

 単独で監督するというからどういう作品になるのかと思ったら『シン・シティ』の二番煎じ?「監督」クレジットではあれだけの騒ぎがあったのに・・・という感じで、評判もあまりピンとこないものだったので映画館には足を運ばなかったのだけど。実際に観てみたら、「不死身の身体のヒーロー」という特性を活かした、奇矯なテイストのスラップスティック・コメディだったんですね。スカーレット・ヨハンソンの狙い澄ました無駄遣いぶりも含めて結構好きな方向性でした。シン・シティ風のルックが正解かどうかはともかくとして。(しかし確かに売りにくい作品ではありましたね・・・配給の方の苦労がしのばれます。)
☆☆☆1/2