殺しが静かにやって来る(セルジオ・コルブッチ)

 『続・荒野の用心棒』が大変面白かったので、コルブッチ作品をまた観てみました。そもそも白銀の西部劇というのが異色なんだけど(ユタ州が舞台)、こういう結末とは・・・。いわゆるサプライズ・エンディングという訳ではないのですが、『猿の惑星』もこの映画も有名作ながら無防備な状態で観ることができてラッキーだった。
 ところで哀愁漂うトランティニャンが素敵すぎるのはさておき、もっとコワモテなイメージだったクラウス・キンスキーは意外と愛嬌のある敵役だったですね。「どんな手段を使っても生き延びるという信条は、それはそれで筋が通っていて格好いい」と思わせるに充分な説得力がありました。
☆☆☆1/2