ターミネーター4(MCG)

 例えばSW新シリーズでは、「クローン戦争」というキーワードに、いつか夢見た光景が実写化されるということでワクワクしたものですが(実際は一部だけだったけど)、この作品も予告編を観た時、「あの革命指導者としてのジョンが!」と期待したのだけど、うーん思ったほど「戦争」ではなかったですね。あと主人公はジョンよりむしろマーカスだったような。その点に不満はなかったのだけど。
 『チャーリーズ・エンジェル』同様、空間を活かしたアクションの組み立てはすごく上手い。今回はサラッと撮っていたけど、冒頭のヘリ墜落主観映像の長回しも考えてみたら相当な技術ですね。(そういう意味で『トゥモロー・ワールド』がアクション作品に与えた影響は大だと思う。)あとジョンの顔の傷の由来とか、観客が忘れていたようなシリーズのお約束の拾い方も丁寧。のみならず、マッドマックス愛やブレラン愛が随所に。それとクライマックスの画は『Resident Evil: Apocalypse』以上に「バイオハザード2」の完コピだったので、OTAKU愛もあながちリップサービスではないようで。
 ただ結末の「人間と機械を分けるもの、」という言葉から始まるモノローグは、確かにこの作品には当てはまるのだけど、T2の結末に涙した俺をどうしてくれるという気になってしまったよ。
 ・動力は核だ、こいつで爆破してやろう!って、普通に吹き飛ばしても大爆発しないような・・・あとやっぱり扱いが軽々しいんだよなぁ。そこはキャメロンを真似ないほうが。
 ・コロンビア映画はプロダクトプレースメントが好き過ぎる。
 ・サイバーダインって何で言わなくなったの?
 ・ところで今日は『スター・トレック』も観たので、奇しくもアントン・イェルチン祭りだったのでした。この子は伸びるよ!
 ・サム・ワーシントンは『アバター』の主人公なんですね。うまいことキャメロンにバトンタッチ。
☆☆☆1/2