ザ・シャウト さまよえる幻響(イエジー・スコリモフスキー)

 鑑賞後「なんじゃこりゃ!?」ってなる奇天烈映画でした。感触は『地球に落ちてきた男』に似てる。全然タイプの違う話なんだけど。
 精神病院のクリケット大会でアンソニーは「叫び声で人が殺せる」とうそぶく男と知り合う。男はクリケットをプレイしている患者を指して、彼が妻と別れた理由を語りだすのだが・・・
 あらすじを書いたところで何が何だかという話なんですが(「信頼できない語り手」ものでもあります。なぜなら狂人だから!)、叫び声で人間のみならず羊や犬がコロコロ転がるシーンだけはやけに面白かった。
 ところでプロデューサーはジェレミー・トーマス。この人製作の映画は「ま、アート系なんで」という逃げ道を常に準備しているようなあざとさを感じます・・・香具師
☆☆