ふたりはともだち(アーノルド・ローベル)

 みなさんの小学校の教科書には『おてがみ』は載っていたでしょうか?
 個人的に悲恋ものより友情ものの方がツボで、例えば映画(アニメ)『銀河鉄道の夜』なんかを観ると必ず泣けてしまう。もちろん『泣いた赤鬼』などもグッとくる物語なんだけど、泣かせようという魂胆がほの見えて、大人になってから顧みるとちょっとなあ・・・という気がしなくもない(といいながら、翻案である『西遊記マチャアキ版)』の犬妖怪のエピソードですら観るとやっぱり涙してしまうんだけど)。
 手紙というものをもらったことがないという友人「がまくん」のために自分が出してあげる「かえるくん」。配達役にかたつむりくんを選んだために、ふたりで何日も待つことに・・・。
 幼い頃はこういう友達ができるといいなと漠然と思っていたものですが、歳を重ねるほどにかえって難しくなるとは・・・『おてがみ』を含む複数のエピソードを収録した絵本です。
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